2014年05月24日

ISIS: Experiencing Your Own Source


今日は、瞑想と相補う関係にあるプラクティス=ISIS(アイシス)=についてお話したいと思います。アイシス(イシス)といってもエジプトの神のことではありません。
ISIS(アイシス)とは Inner Space Inteructive Sourcing の頭文字です。
Inner Spaceとは私たちが瞑想をする際の内的空間のことで
Inteructive(相互に)とはクライアントとファシリテーター(進行役)から成るためです。
Sourcingとは、自分自身のことについて源流をたどっていくことで、
私たちの奥深くにあるハイヤーセルフの源流を発見し、繋がっていくことです。

インドのアシュラム(道場)で、ある地点から川が源流に戻っていくというものを見かけますが、それは、瞑想で私たちが自分自身へと戻っていく、
自分自身の意識を源へと戻っていくというシンボルです。
この深淵さが自分へと繋がっていきます。

私たちがISISを説明する際によく用いる迷路の絵があります。
ISIS: Experiencing Your Own Source

宮殿の床に美しくて大きな迷路のようなものが描かれてたりしますが、
あちこち曲りくねっていて、渦を巻いています。
ぐるぐるとそれを辿っていくと、やがて迷路の中心へとたどり着きます。

これは私たちが心の内を旅する時の象徴のようにも思えます。
ちょうど、曲りくねった渦巻きを巡り巡って真ん中の目的地に到達するわけです。
真ん中は私たちのハイヤーセルフを体現します。私たちの"永遠の炎”です。

どんなに回り道をしても、それは必ず中心にたどり着きます。
途中、ねじれて曲りっくねっていたとしても、
最終的にはあなたの源へと続いています。

自分の内側へ向かう時、思考は起こったことを認識するかもしれませんし...
この世のものとは思えないワーッという体験がいっしょになって
源に向かっていきます。その経験がどんどん深くなっていきます。

そこでアイシスですが...
まず、サンスクリット語のサムスカラについて
サムスカラは心理的な傷(刻印)のことをそう呼びますが、
心理的に強い衝撃を受けたときに生じます。

たとえば、交通事故を起こしたとします。
車を運転してると後ろから追突され、大事には至らなかったとしても
強い衝撃を受け、思わず息をのむような思いをしたとします。

その事故現場を通るたびに、まるで波が押し寄せてくるように感じたり、
衝突する際の音や、ガラスの割れる音、クラクションの音や悲鳴、
タイヤの滑る音が思い出されて身の縮まる思いがしたり、
ストレスや不安を感じるかもしれません。

別のたとえとして、パートナーと本当に素敵な関係を築いた後に
裏切られたりすると、傷ついてしまって、
すっかり心を閉ざしてしまうことがあります。
人を信じることが難しくなります。

その後、他の人との関係の中でそういう場面に出くわすと
それが傷ついた心の引き金を引いてしまうのです。

「信用できるの?」「また、あんな思いをするんじゃないか?」と。

今は2つを例えとしてお話しましたが、
衝撃となる度合いは個人個人によってまさざまですし、
どれくらい、その影響を受けるのかは異なってきます。

自動車事故の例でいうと、その現場を通るたびに
ある人は不快感を少しだけ感じるだけかもしれませんし、
ある人は運転し始めるだけで震えが起きるかもしれませんし、
ある人は車に乗ることすらできなくなるかもしれません。

リレーションシップについても同様のことが言えます。
深い関係になりはじめて、心を開いたり信頼することを要求されると
とたんに、ピシャッと心を閉ざしてしまう。

「それは危険、自分を守らなきゃ!次に何が起こるか知っている。」
「また裏切られる。」

もっと過剰に反応をするかもしれないし、
ただなんとなく不快な気分になるだけかもしれません。

私が今述べたのは、わりとハッキリと原因がわかる場合ですが、
そうではない場合もあります。

ISISの興味深いところはそこです。

ある自分のパターンや感情を見始めると、
それが最初に起きたところまでたどり着いたとします。

例えばそれが4歳の頃だとして、
先生に何かを言われてショックを受けたとします、
まだほんの幼い子どもなので、何かを言い返すこともできないし
態度に表すこともできないで、自分を抑制してしまいます。

いつかの時点で、それに気づくかもしれないし、
どこかで埋もれてしまって、ISISで気づくかもしれません。

この感情的なチャージを感じる時って、ほんとうに不快なものなんです。
誰だって「ヒェ~ッ?」という思いはしたくないですから、それを避けます。

ある手段で人生を形作っていくわけです。
同じ思いをしないように、同じ場面に遭遇しないようにと
ある状況や、ある人々の中に自分自信をナビゲートしていくようになります。

自分が好きに操れるようにしていくわけです。

そうすると何が起きるかというと、人生の範囲が狭まっていきます。
おそらく自分では気づいていないかもしれませんが、
実はすっかり、制限してしまってたりするのです。

なぜなら、「これはしない、あれもしない」としているうちに
どこにでも通じている道を選ぶよりも、むしろ
すっかり狭くなってしまった道を歩んでいくわけです。

ISISはそれらのチャージと結びついてあなたをナビ―ゲートします。
そうすることで人生を自分のものにし、いろいろと選択できるようになって
なりたい生き方、人生が素晴らしい芸術作品のようになるんです。

自分を狭めてしまう感情やパターンの効力を減らしてくと同時に
それを探求していき、それを超えてオープニングすることで
本当に自分の深いところと接することができます。

自分のパレットを広げるような感じです。
小さな枠で仕切られた、よく知っているパレットの一つ一つというよりも
パレット全体がパカッと開くような感じです。

あなたの意識全体が探検するような感覚です。

別のたとえとしては
一生けんめいボートを漕いでいるのですが、イカリが下りているため
漕いでも漕いでも、ボートはぐるぐると周るだけです。
必要なのはイカリを引き上げることなのに...

ISISはイカリを引き上げるのとよく似ています。

なぜなら私たちは「どうして私ってこうなんだろう?」と
それを変えようと、本当にたくさんの時間をそこに費やすのですが
それはまるで、イカリが下りているボートを一生けんめい漕ぐようなものです。

イカリは源です。
ですので、まずは源に到達するということがカギとなってくるのです。

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今年も144日経過

ISIS: Experiencing Your Own Source



Posted by 富元 祥子 at 23:53│Comments(0)
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