2014年02月13日
意識を向けるということ

しばらく体調不良で日課の瞑想ができなかったのですが、
今日あらためて、腰を据えて瞑想をしてみました。
1時間ほど胡坐を組んで座し、ふだん行っている瞑想の手順通り行うだけです。
もちろんOMC(Ordinary mental Consciousness):普段の心の状態、
つまり“雑念”がぷくぷくと吹き出してくることはしょっちゅうです。
瞑想を始めた当初は、「こんなんじゃイケない」とよく思ったものですが、
今では「まぁ、仕方ないな」と思いつつ、気負うことなしに瞑想しています。
言葉で表現するのは難しいのですが、あえて表現すると
壁に映し出された水泡がOMCです。
その水泡に気を取られてそちらに意識を向けるのではなく
水泡の写し出されたその壁に意識を向けていく感じです。
壁に意識を向けているのですから、
そこに映し出される物につい目移りしてしまいがちです。
なぜならそれらは次から次へと変化していくので、
脳が自然と反応してしまうんです。
懐中電灯の光で猫をイタズラしたことがありますか?
部屋を暗くして懐中電灯の光を壁に当て、
それを左右に振ると猫はそれを追っかけて遊びます。
その様子はとても可愛らしくて微笑ましいのですが...
瞑想中に水泡を追っかけるのは猫と同じです。
それは瞑想ではありません、あなたは懐中電灯の光と戯れる猫ちゃんです。(笑)
ではOMCに気を取られることなく、瞑想するにはどうしたらいいかというと
第3の目(眉間のあたり)に意識を向けていきます。
今日はこの「意識を向ける」ということについてお話ししたいと思います。
先日行われた瞑想ワークショップでの一場面...
体の〝気”を感じるプラクティスの時「それでは、目を閉じて掌に意識を向けて行きまぁす」とあって、そのあと感想や疑問をうかがったところ、「体の部位を見たり、動かさないままで、そこに意識を向けるということがイマイチよくわからない」という方がいらっしゃいました。
私自身、これはとても共感できる疑問でした。
はじめて瞑想を習った時に「意識を頭の上に上げてていきまぁ~す」と言われて、
「はっ

どうやったらよいかわからないので眼球を上に持ち上げてみたり、
(凄い形相ですが目を閉じているのでご安心を)
頭が痛くなったりしてました。
これも練習していくことで、
意識を頭の上でも眉間でも喉でも向けていくことができるようになります。
実際、私の瞑想教室に通われている方々も最初は「〇〇に意識を向ける」ということが
さっぱりわからなかったようですが、今では自然とできるようになっています。
例えば頭の上に意識を向けていく場合は
頭頂部を指先で軽く抑え、そこに意識を向けていきます。
ただし、集中しすぎるのはかえって逆効果ですのでリラックスして行いましょう。
そこから少しずつ指先を頭頂部から離していきます。
と同時に意識を頭の上にあげていきます。
最初はどうしても集中しすぎて頭が痛くなったりすることがあるのですが、
そういう時は頑張りすぎず、気長に練習してみてください。
まずは、意識の向けやすい手や顔の部位でやってみるとよいでしょう。
それだけでも、心に静寂を感じるようになると思います
これであなたも瞑想する猫ちゃんになれます。
懐中電灯のOMCに惑わされることなく、壁を見つめる猫がいたら
なんだか思慮深く感じませんか?
今年も44日経過
Posted by 富元 祥子 at 15:55│Comments(0)
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