2014年01月16日

“お腹で感じる”ということ

皆さんはお腹で気持ちや感情を感じたことがありますか。

お腹で感じる?!...なんのこっちゃ?と思う方もいらっしゃるでしょう。
では、気持ちや感情を感じる時、みなさんは普段どこで感じていますか。

「はて???」と思った方、
これは昨日の“自分の気持ち”を感じていますかとも関連してくるのですが、
自分の気持ちを感じようとしなければ、どこでそれを感じているのかということ
にもなかなか意識がいきません。

恋をした時の胸がきゅぅ~んとなる感じはどなたも経験があると思います。
何か気が重い感じも、胸のあたりで感じることが多いのではないでしょうか。

怒る時はどうでしょう?
胸のあたりで感じますか? それともお腹(ヘソ下)のあたりで感じますか?
「腹がたつ」という言葉があるくらいですから、お腹で感じることが多いのでしょうか?

焦っている時はどこで感じますか?

嬉しい時は?

いろいろな感情が湧き上がった時、どこで感じていたのか思い出せるようであれば
思い出してみてください。思い出せないない場合は、何か感情が湧き上がった時に
それをどこで感じているのか、意識を向けてみてください。

私自身“気持ちを感じる”ということを考える時に、必ず思い出す出来事があります。

それはオーストラリアでのキッチン建設もいよいよ大詰めという時でした。
プロジェクト終了日まで1ヶ月を切り、みんな体力的にも精神的にも
しんどかった頃です。
現場監督のような役割を果たしていたブライアンというカナダ出身の
男性がスタッフの一人に物凄い剣幕で怒りはじめたのです。
その瞬間、現場は文字通り凍りつきました。

このブライアンなんですが、身長は2メートルを超えるガッチリ体型の大男。
過去に何度もビルディングチームに参加していて、ショベルカーや見たこともない
くらい大きなトラックを運転して資材を運んできたりと、このプロジェクトの立役者
でもありました。
また、とても温厚で朗らか、いつもチーム全員に気を配り言葉をかけてくれるので
みんなから頼りにされるそんな存在でした。

その彼が、仁王立ちになって周りの空気が震えるほどの大声で怒っている
ではありませんか。
それこそ、腹の底から怒っているのがわかるのです。
まるでライオンが吠えているようでした。

凍てつく空気の中、「ブ…ブライアン こわ~い...」と思うと同時に
「はぁ~っ怒るって、こういうことなのかぁ」と冷静に彼の怒りを感じつつも
関心している自分がいました。

怒りの原因は、使ってはいけない資材をそのスタッフが使ってしまった
ことにあったようです。お互いにそのことは確認済みだったのに、
そのスタッフが考えなしに使ってしまい、作業の進捗具合に影響が出て
しまったのが原因でした。現場監督という立場上、期限内にプロジェクトを
終了しなければならない責任があるので、当然のことだったと思います。

その出来事のすぐあとの休憩時間に、ブライアンとそのスタッフは他のスタッフも交えてブライアンの怒りっぷりをネタに大笑いしていました。
そこには気まずい空気や根に持つ感じなんてみじんもありませんでした。

この出来事は私の中で、とても貴重な体験となっています。

それまでだって、“怒る人”を人をいろいろと見てきたし、私自身怒ったり、怒られてもきましたが、あんなにしっかり怒りの感情を感じながら怒っている人に遭遇したのは後にも先にもありません。

彼自身が自分の怒りをしっかり感じながら“怒っている”のがわかるのです。
たいていの人は怒りに飲み込まれながら怒っている感じがします。
たとえ相手に非があったとしても、それはなかば八つ当たり的な感じを受けます。

私も怒る時には、腹の底から怒る自分をしっかり感じながらイカれる自分でありたいと思うのです。

今年も16日経過

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Posted by 富元 祥子 at 13:33│Comments(0)
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