2013年12月16日

瞑想との出会い…番外編

瞑想との出会い…番外編


以前、私が瞑想ををはじめるきっかけとなったことについては
このブログでもお伝えしました。

実は、そのずーっと前にどうやら、『瞑想』と出逢っていたようです。

それは、私がオーストラリアから帰って来て両親に
「瞑想教室を始めようと思う」と告げた時でした。
母が教えてくれました。
「なんだか不思議だね。 あなたがお腹にいる頃、ある彫刻の写真を眺めては、
こんなに可愛らしくて穏かで優しい感じの女の子になって欲しいなぁって
思ってたのよ、その彫刻のタイトルが確か『瞑想』だったと思うんだけど...」と。

私は気になってネットでいろいろと調べてみました。
すると、ある彫刻にいきつきました。
母に確認すると「その彫刻で間違いない」と言うことでした。

それはあの『考える人』でおなじみのオーギュスト・ロダンの作品で
正確には『ラ・パンセ』。日本語では『思索』や『瞑想』という言葉で
訳される場合が多いようです。

実はこの彫刻『ラ・パンセ(瞑想)』ですが、
穏かで愛らしい表情の裏には、私の母が想像もしえなかったドラマが
秘められていたのです。

このモデルとなったカミーユ・クローデル:子供の頃から彫刻に親しみ、
その才能を感じたロダンが彼女を弟子として採用するのです。
彼女は卓越した技術と才能に満ち溢れ、若く、人目を惹くほどの美しさに
ロダンは魅了されていき、やがて2人は愛しあうようになります。
カミーユは妊娠し結婚をロダンに迫りますが、ロダンにはすでに妻がいて、
彼の煮え切らない態度に失望し中絶。やがて2人の関係は破たんを迎え、
ロダンは妻のもへと帰っていきます。

愛を失った彼女は、ロダンに憎しみを抱くようになります。
彼女の心には猜疑心と憎悪が巣食い、しだいに精神を病んでいきます。
そして、死ぬまでの生涯を精神病院で過ごすことになります。

なんだか『執心鐘入』みたいな話ですが...

でも、私はこの彫刻が好きです。
とても穏かだけど少し悲しげで、でもその悲しさから逃げてない感じがして
内に秘める強さを感じます。もちろん、これは私なりの感じ方ですが。

そして、私の母がこの彫刻の写真を見ながら、
まだ見ぬ娘(私)へ愛情を注いでいたのかと思うと暖かい気持ちになります。

母の気持ちが伝わってくるのです。

来年1月に始まる瞑想教室も、随時募集しています

ウィークリーで通うことができない方は、
2日間だけの瞑想ワークショップに参加されてみてはいかがでしょうか。
2月1日・2日瞑想ワークショップin沖縄あります








Posted by 富元 祥子 at 12:45│Comments(0)
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