2013年12月08日
花のある暮らし
久しぶりに花を活けてみました。
私は花を活けるのが大好きで、
フラワーアレンジメントを習っていたこともあります。
オーストラリアの山暮らしは、
素晴らしい自然に囲まれた環境ではあったのですが、
時として、不憫さを感じることも多くありました。
まず、何か欲しい物があったとしても自分でそれを買いにいくことができず、
週に1度の買い出しの時に、買い物担当に買ってきて欲しい物のリストと
お金を渡して買ってきてもらうシステムでした。
買い物担当も大抵2人で30名分の食料品とその他の生活用品を調達に行くので、
あまりワガママなお願いをするわけにもいきません。
部屋にお花を飾りたいと思っても買ってきてもらうわけにはいかないのです。
けれども、そこは自然に囲まれた場所ですので、
自然の草花は豊富にありました。

去年の8月にオーストラリア入りした時も、ヒドゥンバリーへ向かう車窓から眺めた鮮やかな黄色を、今でも印象強く記憶しています。
ヒドゥンバリーにもそこら中にワトーの木はありました。
私たちより一ヶ月遅れで到着したビルディングのメンバーへのウェルカムフラワー
アレンジを作った時もワトーの花を使ったし、キッチンの2階部分の完成ディナーの
時も食卓をワトーの花で豪華に演出しました。
夏になるとボトーブラッシュ(bottle burash)という、
その名の通り哺乳瓶を洗うブラシのような赤い花も咲きはじめます。
毎日、シャベルで地面を掘り起こしたり、セメント袋を担いだりと
男性のような仕事ばかりをしていると、心に潤いがなくなっていくのを感じました。
そして無性に花に触れたいという気持ちになって、
休みの日にはよく花摘みにいってフラワーアレンジを作ったりしてました。
花屋にあるように豪華な花はけっして手に入れることはできませんでしたが、
そこにあるもので何とか工夫をして、素敵なアレンジに仕上がった時は
心身ともに癒されました。
フラワーアレンジをしている時は、頭の上がスーッと軽くなって、
「あー嬉しいっ」と自分自身が喜んでいるのを感じます。
そしてキッチンプロジェクトが終了してシドニーに戻った時、
花が見たくて街の花屋に行きました。
オーストラリアの多くの花屋は日本のように花を1本ずつ売るスタイルではなく、
すでにアレンジされている花がほとんどです。
自分でアレンジするのが好きな私には、かなり残念でした。
(中には日本スタイルの店もあると思いますが...)
それでも、たくさんの種類の花を見て気分が高揚するのでした。
Posted by 富元 祥子 at 12:42│Comments(0)
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