2013年11月22日

「お・も・て・な・し」の心は気持ちよく受けましょう。

「お・も・て・な・し」の心は気持ちよく受けましょう。

オーストラリアでの生活もいよいよ終わりに近づいた頃、
顔に発疹が出はじめました。

ちょうどその頃はキッチン建設も大詰めの時期をむかえ、
期日までの完成を目指して、とにかく働く毎日汗

5~6月は建物内のタイル貼りの作業に従事していたので、
特殊な溶剤を使用したり、タイルをカットする際の粉じんが
容赦なく顔に当たっていたので、その影響もあったのだと思います。
「お・も・て・な・し」の心は気持ちよく受けましょう。
また精神的にも肉体的にも、かなりしんどくなってきていたので、この発疹も埃やストレスからきているのだろうと思い、これが終われば良くなるだろうと、あまり気にしませんでした。

キッチン建設を終え、休養を兼ねシドニーで 2週間ほど過ごすうちに発疹がだんだんと 酷くなり、乾燥してかゆみがではじめ、赤く腫れぼったくなりました。

日本に帰ってからすぐに皮膚科を受診し、飲み薬や塗り薬で対応しましたが、
1ヶ月ほど経ってもあまり改善が見られず、「紹介状を出すので、詳しく琉大病院の方で検査してもらってください」と言われました。

そして1月経ってようやく今日、検査結果がでて「酒さ」ということでした。
ネットで調べてみると
■酒さ(しゅさ)とは原因不明の体質的な病気です。
■気温の変化や熱がこもると(たとえば日光に長くあたる)、寒冷地帯
 あるいは精神的なストレスにより誘発されます。
■初発症状は一時的に顔(特にほほ)に赤みが広がります。
■やがて、それは持続性となり、酒さの赤みに触れると熱を感じます。
■さらに赤みの部分ににニキビに似たぶつぶつ(丘疹、膿疱)が多数できることもあり
 ます。
まさに私の症状と一致しています。
確かに長い間、日光に当たっていたし、特に6月のオーストラリア(私のいた山奥)は昼は暑いのですが朝晩はとても冷え、寒暖の差が激しい地域でした。
おまけにストレス...

「酒さ」が悪化する要因は以下のようです。
日光、カフェイン、アルコール、刺激の強い食べ物、ストレス、極端な高温・低温などの悪化要因を避けるようにしたほうが良いでしょう。
人により悪化要因は異なります。自分にとっての原因を見つけるために、
毎日の食事や行動などを記録すると役に立つかもしれません。...とのこと。

しばらくはコーヒー断ちをせざるおえないようですタラ~
香辛料もよくないということでしたので、大好きなキムチもしばらくおあずけタラ~タラ~
とにかく早く治したいので頑張ります。

診察を終え、処方されたお薬をもらおうと薬局へ行きました。
大学病院の周りにはいくつか薬局があり、
病院を出て左手の、建物も駐車場も広い薬局へ入ったのですが、
急に「いや、隣の薬局の方が良さそうだな」と直観的に思ったので、
Uターンして隣りの小さな薬局へぶーんぶーん

お薬が処方される間、本を読んで待っていると
「お薬を待たれている間、何かお飲物でもいかがですか」と尋ねられ、
見ると、飲み物サーバーがあるので、
「あ、わかりました、ありがとうございます」と私が席を立とうとすると、
「お持ちいたしますので、温かいお茶・コーヒー、冷たいお茶・コーヒー
レモン水のうち、どちらがよろしいですか?」とおっしゃるではありませんか。

驚きました!!
これまで、薬局でこんなサービスを受けたことはありませんでしたから。
恐縮しつつもせっかくなので「それではホットコーヒーをお願いします」と頼む私。

正直、ここまでヤル必要があるのかな?! としばらくの間考えていましたが、
その方が、初めて、この薬局を利用するお年寄りに問診票の記入を
手伝っているのを見ていて 凄いな日本の「お・も・て・な・し」
と思いました。

また、その係の方がとても感じがいいんですよ。
押しつけがましくないというか...「仕事だから」っていう感じでもないし。

そう高級な店でもないのに「お客様は神様だ」的な態度の人を見ると、
庶民的な金額で高級なサービスを求めるのはどうかと首をかしげることがります。

海外ではサービスを提供する側と受ける側はもっと対等な感じがあります。
時として、過剰な日本の接客サービスがそれを助長していると思う時があるの
ですが、今日の薬局での接客を通じて、「お・も・て・な・し」の心は素直に受け、
こちらも気持ちよく「ありがとう」という気持ちで、相手に接しればいいんだなと
感じました。日本の接客サービスは世界一だと思います。

ほっこり晴れした気分で薬局を出て、駐車場から車を走らせようとすると、
係の方が慌てて出てきて、何事かと思ったら、「本、お忘れじゃないですか?」と。

私ったら、会計の時、手に持っていた本を机に置いたまま薬局を出たのです。
係の方が気づいてくれなかったら、また戻るハメになっていたことでしょう。

「お・も・て・な・し」の心で暖かい気持ちになりました。



















Posted by 富元 祥子 at 22:23│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。