2013年11月21日
思わず涙が...

実はこの写真を今日はじめて見たのですが、見た途端に胸が熱くなり、
オーストラリアでの11ヶ月間が走馬灯のように流れていきました。
私がオーストラリアにいた理由、
それはこのキッチンビルディング建設に参加するためでした。
皆さん、
これはすべてボランティアスタッフによって建てられたものなんですよ。

石積みの壁から、床のタイル貼り、天井に至るまで
世界中から来たクレアヴィジョンスクールのボランティアによって、
基礎工事を入れるとおよそ10カ月の歳月を費やし、ようやく完成しました。
キッチンビルディング建設以外にも、宿泊施設の内装、小さな建物の建設、
排水溝の建設、飲料水用の大型タンクの設置、薪を保管する小屋の設置、
牛の管理などなどを平行しながら進めていきました。
そして地面を掘り起こし、
コンクリートを流し込んでキッチンの基礎部分に着工したのが2012年の10月。
ちょうどその頃の写真↓です。
ゴアナというオオトカゲの子どもが、仕上がり具合をチェックしに来ていました。
この基礎部分に建物の骨子となる鉄筋がたった2日で建てられました。
さすがにこれは、専門の業者がクレーン車を使用して組み立てていきましたが、
見事なまでのクレーンさばきは圧巻でした。

ここからは、水道管と電気の配線は専門の業者が請け負いましたが
他はすべてボランティアによって建てられていきます。
2013年の1月にビルディングプロジェクトのファーストシーズンが終了し、
ほとんどのボランティアスタッフが去っていくなか、
セカンドシーズンに若干名あらたに参加者が加わったものの、
ファーストシーズンと比べるとティームの人数がだいぶ減りました。
にもかかわらず、物凄い勢いで石壁を積み上げていき、1階部分の石壁が
完成したのが2013年3月。
遂に5月上旬、2階部分の石壁が完成しました。
もちろん、建物内部の準備も平行して行っていきましたが、
外壁を終えた後、建物内のタイル貼りに取り組み始めるのですが、
これもホントウにタイヘンでした。
そして、ようやく6月27日にキッチンビルディングプロジェクトが終了しました。
これは、私がヒドゥンバリーを去った日の夕方に撮影されてます。
建物をとり囲んでいた足場が全て取り外された記念すべき1枚なのです。

あまりにも、いろいろな事があったので、ここではあえて建物が建っていく様子だけを時系列で紹介しました。
このキッチンビルディングは建設に携わった全ての人の様々な思いとともに建てられました。大袈裟かと思われるかもしれませんが、私にはこの建物の、どの部分にも思い入れがあり、いろんな人の顔が浮かんできます。
そして多くの仲間に支えられていたんだなとしみじみ思います。

最後に、
建物の四隅や窓枠、ドアのアーチに使われているブロックですが
これも全て型枠から作りました。
そして、ほとんどのブロックを日本人メンバーが作りました。
さすが!!Made by Japanes(笑)
来年3月にISIS 101コースに参加するため再びヒドウンバリーを訪れますが、
完全に仕上がったキッチンビルディングと対面するのをとても楽しみにしています。
3月のコースに参加される方は、この新しいキッチンでお食事ができます。
私もまだ新しいキッチンで食事をしたことがないので、今からワクワクしています。
Posted by 富元 祥子 at 22:35│Comments(0)
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