2013年11月17日

ナスカの地上絵

ナスカの地上絵

マチュピチュへからリマに戻った次の日、
セスナ機に乗って地上絵が見られるイカへ向かいました。

小さなセスナ機には私とアメリカから来た4人家族、
パイロット2名の計7名が乗り込みましたが、あまり狭い感じはしませんでした。

たくさんの地上絵を空から眺めたのですが、パイロットの説明によると
この地域はほとんど雨が降らないため数百年に渡り、
この地上絵が残ってきたのだけれど、数年前この辺りでは珍しく大雨が降り、
その時に多くの地上絵が雨水で浸食されてしまい、
以前に比べ線が薄くなったようです。

通常の人の目の高さからはまったく何が描かれているのか見当もつきませんが、
空から地上を見下ろしてはじめて現れる巨大な地上絵。

誰がどういう目的で描いたのか、
現在でもいろいろな研究さなされているようですが、
その世界観はとても興味深いなと思いました。

というのも、今のように飛行機で見られるわけでもないのに...
(気球はあったのかしらん??)
これを描いた人たちは「空からなら、コンドルやハチドリの絵柄が見える」
ということを想定して描くわけですから、視点がずーっと高い所にあるわけですよね。

視点が宇宙的というか、古代のペルー人は精神が常に高いところを
意識して生きていたのではないかと想像しました。

そういえば、マチュピチュにも『コンドルの神殿』というのがありました。
インカ文明ではコンドルを特別な生き物として考えていたようですので、
人々は自分がコンドルになったつもりで描いたのでしょうか?

浪漫ですねぇ~

さて、空からの遊覧飛行を楽しんだ後、
イカにあるオアシスまでバスで行くことになっていました。

その途中、建築途中の家々を多く見かけましたが屋根がないんです。

聞くところによると、この辺りの人は少しずつ家を建てていくということでした。
どういうことかというと、ある程度お金が貯まったら壁を一つずつ作っていき、
最後に屋根を仕上げるそうです。

先ほども説明したとおり、この辺りはほとんど雨が降らないので、
長い間、屋根がなくても支障がないため、お金が貯まるまで
屋根のないまま放置されるそうです。

そして生まれて初めてオアシスというのを見ました。
きれいに整備され公園のようになっていて、
涼を求めて大勢の地元の人で賑わっていました。
でも、とてものどかな風景でした。

そして周りは砂漠、あんなにたくさんの砂を見たのは初めてでした。
ナスカの地上絵












Posted by 富元 祥子 at 15:32│Comments(0)
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